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Q&A

スターマイトフロアブルについて

 質問をクリックすると回答を表示します。

Q01.スターマイトの作用点はどこですか?
有効成分シエノピラフェンは、ハダニ体内細胞内にあるミトコンドリア*の「電子伝達系複合体Ⅱ」に結合して、その働きを強く阻害します。
*ミトコンドリアはエネルギーを作り出すところです。
Q02.既存の薬剤に抵抗性を示すハダニにも効きますか?
スターマイトは活性成分がハダニ体内の作用点までしっかり届き、そのユニークな作用性によって効果を発揮します。
そのため既存の薬剤に抵抗性を示すハダニに対しても優れた効果を示します。
Q03.ハダニのどの生育ステージ(卵、幼虫、若虫、成虫)に有効なのでしょうか?
新規有効成分「シエノピラフェン」の作用により、卵から成虫まですべてに効くタイプの殺ダニ剤です。
このため、卵・幼虫・若虫・成虫とあらゆる生育ステージが混在する、ハダニの様々な発生状況にも対応出来ます。
Q04.どんな種類のハダニに効くのでしょうか?
農作物を加害する各種ハダニ類に対して優れた効果を示します。
具体的には
かんきつのミカンハダニ、りんごのリンゴハダニ、ナミハダニ、お茶のカンザワハダニ、その他果樹や蔬菜のナミハダニ など。
作物を加害するダニにはナミハダニ、カンザワハダニが属する「テトラニクス属」と、ミカンハダニ、リンゴハダニが属する「パノニクス属」がありますが、スターマイトはこの両方に有効です。
Q05.散布後、効果はどの位の間、持続しますか?
ハダニの発生状況、気象条件による違いはありますが、1ヶ月前後効果が持続することが期待できます。
Q06.散布後どの位の時間で殺虫効果を発揮しますか?
日産化学の研究所のハダニを用いた試験では、直接スターマイトをナミハダニの雌成虫に散布した場合、5時間後に50%死亡、8時間後に100%の死亡を確認しています。
また、葉にスターマイトを散布し風乾後にナミハダニの雌成虫を放虫した場合には、8時間後に40%死亡、24時間後には100%の死亡を確認しています。
このことから、各地域のハダニによって多少違いはあると思いますが、スターマイトは散布後速やかにその殺虫効果を発現、1日後から数日以内にはその防除効果が完成します。
Q07.温度によって効果差の出る殺ダニ剤がありますが、スターマイトはどうですか?
スターマイトは10℃、15℃、25℃、30℃での散布で効果差がなく、温度変化に効果が影響されにくいことが確認されています。
Q08.耐雨性はどうですか?
人工降雨試験や、数回にわたる降雨があった圃場試験から、散布後に降雨があっても安定した効果が持続することを確認しています。
但し、一般の農薬と同様、散布後6~8時間は降雨がない気象条件で散布してください。
Q09.散布後の収穫物の汚れは?
一般的なフロアブル剤と同様、汚れが少ない製剤となっており、安心してご使用いただけます。
Q10.ミツバチ、マルハナバチなどの有用昆虫や天敵に対しての影響は?
スターマイトはミツバチやマルハナバチなどの有用昆虫や天敵に対して安全性の高い、殺ダニ剤です。

ミツバチ、マルハナバチは散布翌日導入が可能です。
マメコバチには影響がありません。
次の天敵に対して安全性が確認されています。
  ・ミヤコカブリダニ、チリカブリダニ、ケナガカブリダニ、ハダニアザミウマ、タイリクヒメハナカメムシ、ヤマトクサカゲロウ、ショクガタマバエ、コレマンアブラバチ、オンシツツヤコバチ、ナミテントウ、キクヅキコモリグモ。
Q11.浸透移行性はありますか?
浸透移行性はありません。
散布の際は葉の表裏に、かけ残しのないよう丁寧に散布してください。
Q12.散布にあたって気をつけるべきことはありますか?
ハダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になるので、発生初期に散布ムラのないように葉の裏表に丁寧に散布してください。
本剤の連続散布はハダニ類の本剤に対する抵抗性を発達させるおそれがあるので、年一回の散布とし、他のダニ剤と輪番で使用してください。
また、有袋栽培の「洋なし」に使用する場合は、果実のさび斑を助長する恐れがあるので、袋かけ前の散布はしないでください。