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根こぶ病防除に新しい提案。

2017年9月25日

オラクル(農薬)+おとり植物(耕種的防除)同時使用のお薦め

アブラナ科野菜の恐ろしい病害「根こぶ病」

根こぶ病はその名の通り、根に「こぶ」が付く病気で、アブラナ科の植物にしか感染しません。感染要因は土の種類や土壌の物理性など多様ですが、土壌中の菌数が一定以上に増えると発病し、気が付かないうちに重大な被害を及ぼしてしまいます。

根こぶ病は防除がとても難しい病害です。防ぐポイントは『総合防除対策』。

土壌の酸性改良、水はけをよくするなどの対策をした上で、殺菌剤の使用や耕種的防除を組合せること、つまり根こぶ病が発生しにくい土壌を作り、しっかりと菌量を低減させることがポイントです。

「おとり植物」とは?

「おとり植物」をご存知でしょうか?おとり植物は根こぶ病の休眠胞子の発芽を促し、その数を減少させる耕種的防除の1種です。根こぶ病菌に感染しても発病しない葉ダイコン、エンバク、ホウレンソウ、ソルガム等の植物で、これを栽培すると、土壌中の根こぶ病休眠胞子を発芽させることができます。発芽した遊走子はおとり植物に感染しますが、新たな休眠胞子は形成されないので、土壌中の菌密度を減らすことが可能です。

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根こぶ病は、土壌中では休眠胞子の状態で存在。休眠胞子は10年以上生き続けます。

 
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おとり植物が植えられると、休眠胞子が目を覚まし遊走子を放出。おとり植物の根に感染しますが、発病はしません。

 
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結果として菌密度は低下します。残った胞子は休眠胞子の状態で土中に留まります。

おススメはオラクル(農薬)とおとり植物の同時使用!

オラクルは根こぶ病用の殺菌剤で、その作用性に特長があります。

従来の殺菌剤は根こぶ病休眠胞子の発芽を抑制することで感染を防除する、と言われています。一方オラクルは休眠胞子の発芽を阻害せず、放出された遊走子を直接「殺菌」します。「休眠胞子の発芽を阻害せず感染を防ぐ」防除メカニズムがオラクルとおとり植物の相性のよい理由です。おとり植物は「休眠胞子の発芽を促し土壌中の菌密度を下げる技術」だから同時に使用する薬剤は休眠胞子の発芽を抑制しないものであることが大切なのです。

オラクルを畑に処理し、そこにおとり植物を栽培することで、より効果的に土壌中の菌密度を下げることができるのです。

「オラクル」+「おとり植物」の同時使用の効果は試験で確認しています。

実際理屈通りの菌密度低減効果があるのか、試験でしっかり確認しています。

下の試験ではおとり植物「エンバク」を単独使用することで菌密度低減効果がありましたが、「オラクル」と「エンバク」を同時使用することにより、さらに低減することが確認できました。

オラクルとエンバクの同時使用による休眠胞子低減効果

2013年 日産化学工業(株)生物科学研究所 ポット試験

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休眠胞子を114,000個になるように土壌に混和。オラクル粉剤30kg/10a相当を処理した後、エンバクを播種。1ヶ月後にエンバクをすき込み、さらに1ヶ月放置。エンバクが完全に腐ったことを確認し、菌密度測定を実施。

根こぶ病を防ぐポイントは「総合防除対策」

以上、おとり植物とオラクルは相性が良いことをご説明しました。

繰り返しになりますが、根こぶ病は防除がとても難しい病害です。土の種類や土壌の物理性もしっかり見極め、根こぶ病が発生しにくい土壌を作ることも大切です。「土壌改良」や「水はけ」などの対策と組み合わせた総合的な防除をするように心がけてください。

オラクルとおとり植物の同時処理の方法や、オラクルの商品説明はこちらのオラクルスペシャルサイトをご覧ください。